読む-フォトリーディング

インプット

学ぶのに一番の方法は読むことだ。本を読む、新聞を読む、ネット記事を読む。
インターネットの普及によって、テキストコンテンツはより身近なものになった。
できるだけ早く内容を理解したい。素早く読んでインプットしたい。

本や記事を読んでいて、そんなことを考えたことはないだろうか。
その一つの方法として、速読術がある。
趣味読書なだけあって、なるべく早く読みたいと考えていた10年以上前。「フォトリーディング」という手法に出会った。
勝間和代氏の効率化を勧める本で紹介されていた。
この方法を会得すれば、より多くの本が読めるようになるだろうと思い、講座に申し込んだ。果たしてその結果は・・・大正解だった。
安くない講座だったが、今もそのスキルを活かせていることで、十分投資に見合う効果があった。
「フォトリーディング」は読む手法である。詳細に興味のある方は、リンクを参照して欲しい。ある程度カッチリした手法であるが、熟練者はその方法を変化させている、と講座の中で講師は言っていた。
パラパラめくって本の内容をスキャンしていく過程があるが、これを手をかざして感じる手法に変えている方もいると。
一定の手法はあるが、自己流に変化させてもいいのだ、とその時思った。
現在、実施している「自己流フォトリーディング」は、この手法だ。

  1. 題名、装丁、著者の経歴、目次から、その本の内容を想像する。
  2. その本の内容から何を得たいのか、まとめる。
  3. まとめた後、その本から得たい情報を主体に、問いを立てる。
  4. 読む前に深呼吸。心を読むモードにする。
  5. パラパラっとめくる。全体を眺めるように。
  6. もう一度、深呼吸。
  7. 初めから読むか、目次の気になるところから読むか、何を得たいのかによって変わるが、読み始める。
  8. 読むときは、1ページを眺めるように、右上から左下へ向けて(縦書きの場合。横書きの場合は左上から右下)、読み進める。
  9. 読むときには、心の中で「音」にしない。頭の中のイメージで理解していく。
  10. 問いの答えや、分かりにくいことがあった場合、心の中で「音読」する。理解が進む。
  11. 問いの答え、気になった点、抜粋したい個所は、後でマイブックノートに書き留めるため、紙を挟んでおく。紙は何でもよい。ノートに書き留めた後には捨てるので、いらないレシートの切れ端等を活用。
  12. 読み終わった後、問いの答えをマイブックノートに記載する。紙を挟んだ個所を抜粋して記載する。

パートごとにわけて解説しよう。

1.題名、想定、著者の経歴、目次から、その本の内容を想像する。
2.その本の内容から何を得たいのか、考える。
3.考えた後、その本から得たい情報を主体に、問いを立てる。

その本を手に取ったからには、何か理由があるはずだ。どんなことに興味がそそられたのか、この本は今ある課題や悩みの何を解決してくれるのか、どんな新たな知恵を授けてくれるのか。それを全体的にイメージして、問いを立てる。問いを立てることにより、脳はその答えを自動的に探し出し始める。この反応を利用して、読むスピードをあげてく。

4.読む前に深呼吸。心を読むモードにする。
5.パラパラっとめくる。全体を眺めるように。
6.もう一度、深呼吸。

「フォトリーディング」の「フォト」にあたる部分であるが、講座ではもっと丁寧に瞑想した後、本を1ページずつスキャンしていった。かなり簡略化させてしまっているが、心を読むモードにすることと、パラパラっと全体を眺めることは、読むスピードをあげて、理解を早くするためには、必要な行為だと感じている。

7.初めから読むか、目次の気になるところから読むか、何を得たいのかによって変わるが、読み始める。
8.読むときは、1ページを眺めるように、右上から左下へ向けて(縦書きの場合。横書きのの場合は左上から右下)、読み進める。
9.読むときには、心の中で「音」にしない。頭の中のイメージで理解していく。
10.問いの答えや、分かりにくいことがあった場合、心の中で「音読」する。理解が進む。

読み方の手法であるが、ポイントは「眺めるように読む」ことと「必要な時以外は音にしない」ことだ。この2つを実践することによって、読むスピードは各段にあがる。
結局、事前に確認した問いに関するところに集中して読むための、抑揚をつけて読み進めるということだ。

11.問いの答え、気になった点、抜粋したい個所は、後でマイブックノートに書き留めるため、紙を挟んでおく。紙は何でもよい。ノートに書き留めた後には捨てるので、いらないレシートの切れ端等を活用。

12.読み終わった後、問いの答えをマイブックノートに記載する。紙を挟んだ個所を抜粋して記載する。

読み進める上で、読むスピードを落としたくない。そのために、必要なところは紙を挟んでおく。以前は付箋を貼っていたが、付箋は紙を痛めてしまう場合があるという図書館司書さんの記事を読んでから、単に紙を挟むだけにしている。読み終えた後、挟んだ紙を目印に読み直し、問いの答えを中心に抜粋して、マイブックノートに記載している。マイブックノートを見直すことで、本から得た答えをリマインドすることができる。

ちなみに、小説についてはこの限りではない。物語を読むなら没頭したい。その世界に浸って、風景や人物の動きを堪能したい。その場合は、冒頭から順を追って読んだほうが、楽しめる。読む内容によって、手法を変えることも大切なことだ。