話す 自分へのフィードバック

アウトプット

人とのコミュニケーションは、話すことが基本である。
音の高さ、抑揚、リズム、微妙な変化を聞き取って、音を意味として捉える。
物体の名前、動作、感情、それぞれを言葉として、共通認識を持つ。
何を伝えたいのか、何を言ってるのか、お互いのやり取りが、話すコミュニケーションとなる。

自分が話したいことが、思い浮かぶ。
それを話しているうちに、自分の言ってることを精査し、自分に対してフィードバックしている。
通常、話している時に、このフィードバックを積極的に感じることはない。
しかし、積極的に活用するができれば、アウトプットの改善として役立つ。
積極的に活用する方法として、下記がある。

  1. 子供に教えるように話す。
  2. 自分の話していることを録音する。
  3. 話終わった後、何を言っていたのか思い浮かべる。
  4. 一つの言葉の言い換え語句を探す。

子供に教えるように話す。

自分の伝えたいことに対して、前提が異なっていたり、専門用語を使っていたりする。
それだと、伝わりにくい。簡単な言葉を使い簡潔に話した方が伝わる。
子供に説明するようにまとめることで、自分に対しても分かりやすくなり、記憶に留めやすくなる。

自分の話していることを録音する。

自分が話していることを録音してみて聞いてみると、感じることが意外と多くある。
自分の話していることが、他人のように聞こえる。
他人のように聞こえるから、客観的に聞くことができる。
自分が話している論理展開は、おかしくないか。
一文が長くて分かりにくくないか。気になる口癖はないか。
フィードバックした内容をチェックすることで、改善することができる。

話終わったあと、何を言ってたのか思い浮かべる。

話終わって一息ついた時、ざっと話したことを思い浮かべることにより、どこを直したら分かりやすいか、簡潔に話すことができたのか、フィードバックすることができる。
ポイントは、ざっと全体を思い浮かべること。
詳細を突き詰めると悪いところが目につくが、全体を見ることで、良いところも見えてくる。
フィードバックのバランスが取れる。

一つの言葉の言い換え語句を探す。

最適な言葉を探すのは、表現力の向上につながる。
自分が話したことを、別の言葉に置き換えてみる。
置き換えた言葉の方が、より自分の気持ちや言いたいことを的確に表せる状況がある。
使える表現を増やすことは、話す内容の向上につながる。

話すことを客観的に捉えること。これが重要である。
自分が分かるように話すときは、複雑な言葉を使っても良い。
しかし、相手がいる場合は、相手の労力を取らないように、簡単簡潔に伝える方が良い。
自分へのフィードバックをするときは、一人よがりになっていないか注意することも大切だ。
相手も自分と同じ絵を描けるように、なるべく本質だけを伝えて、簡潔な絵を描けるようにする。
自分へのフィードバックをするときも、簡潔な絵が描けるかを注視してみると良い。