アウトプット優先

アウトプット

大人の学びは、アウトプット優先でなければならない。
もうインプットは十分実践してきた。インプットは楽しい。
小学校のときから知識を詰め込まれてきた。
知っている人が頭がいいと思っていた。知っていることで優越感が持てる。
ただ、それだけでは、大人は生きていけない。
未来を切り開くために新しいことを生み出せるスキルが必要だ。アウトプットとは何か。

  1. 伝える技術
  2. つなげる技術
  3. 掘り起こす技術
  4. 全体を見渡す技術
  5. 先を見通す技術

伝える技術

インプットは自分一人で完結するが、アウトプットは人に伝えるために実践することだ。
人に伝える手段として、話すこと、書くこと、がある。
人に伝えるためには、人に対して、自分と同じイメージを持ってもらわなければならない。
自分と人が持つイメージが全く同じかと言われると、そうではないかもしれない。
極力、自分のイメージと同じものをみてもらう。
自分が見てほしいことを、実施してほしいことを、端的に伝える。
相手が理解に苦しまないように、安易で労力をかけず、スッと入っていける伝え方。
その技術が、伝える技術である。

つなげる技術

2つ以上のことをつなげることによって、新しいことが生まれてくる。
つなげることによって、より分かりやすくなることがある。
自分の知識に対して、関連性を持たせることにより、より深く理解することが可能になる。
つなげる技術を利用して、新たなアウトプットをつくることで、考えを磨くことができる。

掘り起こす技術

自分のアイデアや持っている知識を、一つ一つ掘り下げていく。
掘り下げる中で、新たな考えを見つける。
細分化した考えをつなげて、別の考えを掘り起こしていく。
掘り起こす技術を使うことで、アウトプットの内容が洗練されていく。

全体を見渡す技術

一つのことを、その点だけ見るのではなく、全体を見渡す。
全体をみてアウトプットすることで、細部だけではない、関連性を含んだ説明ができる。
見取り稽古という言葉がある。芸事や武道で実践される、熟練者の動きを見て学ぶことだ。
上級者の動きを見てマネをすることは、上達への近道となる。
動きをみて学ぶとき大切となるのは、全体をよく見ることだ。
全体を見渡して、その動きを再現する。
全体を見渡す技術で、インプットと同時にアウトプットを実践する。

先を見通す技術

先に正しい未来が分かっていれば、失敗をせずに済む。
そのために、起こりえる出来事を推測して、対策を立てられれば良い。
しかし、未来はあやふやだ。あやふやで曖昧であるがゆえ、推測が正しいのかわからない。
先の見通しが正しいのか分からないときは、過去を振り返ってみる。
過去の出来事は、過去の人が推測して動いた結果だ。
状況や条件が似通っている場合は、過去に学ぶことで、先を見通すことができる。
先を見通す技術を磨くことで、未来の失敗を減らすことが出来る。
思い描く未来を、実現することが出来る。

これらの技術を使い、アウトプットを磨いていく。
アウトプット優先で、学んでいくのが、大人の学びである。