書くことで大切なのは、言いたいことを初めに書くことだ。言いたいことを先に書くことで、この文章は何を残したいのかがわかる。書くことは残すこと。残すことで人に伝わる。人は書いたものを読む。読むことで思想が広がる。
書いたことは、読めなければ伝わらない。人は読むことに労力を使う。なるべく楽に読みたいのが人の本音だ。なるべく楽に読んでもらうためには、文字数を減らすことが必要だ。文字数を減らすためには、短文を書くことが必要だ。短文で伝わる文章が求められる。
短文でまとめるには、必要な情報を区切るとよい。5W1Hの情報を基本情報として、まとめる。1文は35文字以内。そして、背景を提示することが大切だ。そのことが起きた背景を書くことで、相手の理解が深まる。しかし、長文にまとめると、相手の読む負担が増す。必要な情報を短文で簡潔に伝える必要がある。
自分の考えを書く。それを短く書く。書いたことで情景が浮かび上がるように書く。いつどこで誰がどのようにどうした、それはなぜ。状況を切り取ることで、相手に理解させることができる。相手に負担を掛けることなく、筆を滑らせて全体像を描くように、短く簡潔に。
書いたことを読ときに、こういうことが言いたいのか、こういうことを残したいのか、という思いが生々と浮かび上がる。そんな文章であったら、残っていくだろう。読み手の負担を鑑みた短文。究極の形は「短歌」かもしれない。日本で脈々と受け継がれる「短文」である。
