学ぶ力の一つに、まとめる力がある。ある話の本質をとらえて、まとめる力だ。例えば仕事を例にすると、まずは、実際に実施する仕事を、行動に落として考える必要がある。その際は、行動ごとにまとめなければならない。本を読むときは、この作者は一体何を言いたいのかを理解する必要がある。長い文章で色々な例を入れて記述しているが、実際に言いたいことは、一行で書かれている場合がある。その一行をとらえてまとめると、スッキリと何を言いたいかを理解することができる。
まとめる力を養うには、どうすればいいか。
1. まずは、何を言いたいのか、どのようにすれば良いかを把握する必要がある。相手が言ったこと、書いてあること、それらは何を伝えたいのか、どのような行動が必要なのかを理解する。
2.その中で、言いたいこと、実施する行動を箇条書きにしてみる。箇条書きにすると、具体的に伝えようとしていることや行動が絞られてくる。
3.それを一行でまとめてみる。箇条書きにした項目の中から、本質である言葉を抜き出して、その言葉を中心にまとめてみる。
4.これらのまとめ方を日常的に実践してみる。人と話す時に感じることは、意外と自分の意見を伝える時間が少ないことだ。短時間で、相手に伝わるようにしなければならない。そのために、人が伝えようとしたことをまとめて理解して、自分が伝えたいこともまとめて、伝えなければならない。
まとめる力をあげることで、相手を理解する力も自分が伝える力も上がってくる。頭の中がスッキリと整理されて、より考える余白ができてくる。時間を短縮して考えられるようになるので、頭の効率化には、とても有効な力である。
まとめる時に大切になるのは、いつ、どこで、誰が、何を、どうした、である。それに加えて、人はその背景を知りたがる。なぜ、と、どのように、を加えることで、説明になる。それに数字を加えると具体性が出てくる。どのくらい、いくら、を付け加えることで、数値が具体的になる。
自分が説明できる範囲で、そして相手に理解してもらうように、出来事をまとめることは、ミスを無くすことにつながる。ミスをなくすことで、手戻りが少なくなり、心理的負担も軽くなる。やり直しが少なくなれば、前に進む速度が上がっていく。そのために、日々、まとめることを意識して実践していくことが必要だ。まとめる力が向上することにより、自分も相手も楽に生きれるようになっていく。