言葉は魂を宿している。人の心を揺さぶることができる。言葉は音だ。音の力で自然に影響させる。小さい力が波となり海原へ進んでいく。やがて大きく広がっていく。自分が語る言葉は、誰かに届いてるのだろうか。自分の音は発するだけで、返ってくることはない。しかし、自分耳で響きは聞こえる。そして、想像する。自分の音を受けていることを。自分の音を受けている他者を。
言葉には力がある。ゆえに語彙が豊富な人は、グラデーションの心を微細に切り取れる。その心を提示できる。心の移り変わりを言語化できる人は、相手の心も映し出すことが出来る。それが相手に作用する力となる。言葉を提示しても、相手がその語彙を持っていなければ伝わらない。相手に伝わる語彙を選ばなければならない。相手に伝えるために、語彙を学ぶ。沢山の語彙を持ち、瞬時に選び取る。人とのコミュニケーションは、いま、ここで語彙を選ぶスピードが必要だ。瞬時に選び取る訓練が必要だ。膨大な言葉の中から瞬時に伝えるべきことを切り取るには、どのメソッドが有効だろうか。頭のスイッチのオンオフをすばやくする。切り替える速度。覚えている語彙の量。量の中から使える言葉を選ぶ速度。それを繋げる。繋がりを強化する。量を増やして速度をあげて繋がりを強める。それらをまずは意識の中で実践していくこと。速度を上げて繰り返すことを意識することが有効だろう。
言葉の力は、あえて練習して得られるものなのか。表現する、伝える必要に応じて実践していくものではないだろうか。赤ちゃんを考えてみよう。あうあうあう、いろんな音程で発生して、にこやかに音を発する。何かを伝えようとして、言葉を発する。徐々に伝わるようになる。言葉の仕組みを理解したかのように、音を作り出す。言葉をある程度学べば、次に作り出す文を予測できるようになるのだろう。次の言葉を予測する。これを最大限に活かす方法はないだろうか。
3秒先を予測して話す、聞く。先に起こる感情について言葉を選び取り話す。その中で、何を言いたいか瞬時にまとめる。まとめながら次を考える。その時に、大きな間違いでなければ、その場で訂正しない。より説明を重ねていく。先に感情を持っていき、言葉を選ぶことを繰り返す。繰り返すことによって、言霊を磨いていく。