再現できるのは、頭がいい人だ。
ある人が言ったことを正確に復唱できる。踊りをそのまますぐに真似することができる。
それを出来る人は、見たこと聞いたことを自分のこととして受け止め、頭の中で同期させて、音や動きとして作り出すことができる。自分の頭のイメージと動きがリンクできるのは、頭がいい人である。
再現させるのは、学ぶメソッドの一つだ。再現させるということは、学んだことを一旦、自分のものとして理解しなければならない。理解した上で、同じことを出来なければならない。再現できれば、自分のものとして、身につけていることになる。再現させることを一つの目標として学ぶことができる。
再現させるには、多くの人は時間が必要だろう。真似をしてもなかなか再現できない。なかなか再現できないので、出来ないうちに諦めてしまうことが多いのではないだろうか。しかし、頭のいい人は、再現できるスピードが違う。一回見ただけ、聞いただけで、再現してしまう。頭の中の同期の速度が速い。再現させる対象をすぐに記憶することができて、同じように振舞うことが出来る。
同じように振舞うことができるのは、基礎の動きや知識を既に持っており、以前に同じようなことを経験しているからであろう。既に記憶している量が豊富にある。基礎となる引き出しが多いので、その組み合わせで再現できるようになる。再現させる速度も、以前の経験によるところが大きい。一度経験しておけば、再現の速度も速くなる。元々の得意不得意もあるが、繰り返しの経験によって、再現の速度を上げることはできる。
再現をしたあとに、どれだけ出来たのか(似ているのか)、習熟度を測るには、オリジナルと比較することが必要だ。再現した対象があるので、比較しやすい。自分が再現したものとのギャップを測ることができる。異なるところを直していくことで、より正確に再現できるようになっていく。
再現させることを、学ぶことの目標の一つとして持つ。そのために知識と経験を増やす。そして再現できる速度をあげていく。再現できる速度があがれば、また違うことを再現する機会を増やすことができる。経験と知識を増やすことができる。再現させることに対して、正確さを追及することによって、知識や経験が確固たるものとなる。正確に再現できることは、学ぶことにつながる。学ぶメソッドとして、再現することは有効な手段となる。