学ぶ上で、寝かせることが重要だ。
短期記憶と長期記憶がある。短期記憶から長期記憶へ移行することで、覚えることができる。
資格を取るために勉強しているとき、新しい単語がなかなか覚えられない。
しかし、毎日勉強していると、あるときスッと新しい単語の意味が理解出来たり、思い出すことが簡単になっている。
これは時間が経って、脳の中で新しい繋がりができているからだ。
これが長期記憶へ移行している証拠だ。
数日間では、繋がりを実感することが少ない。
3週間くらい毎日コツコツ実施する。
すると、思い出すことや説明することが苦ではなくなっている。
3カ月も続けていれば、かなり楽になり、記憶として定着しているのを実感する。
このように、覚えたいこと、身に着けたいことを学んで「寝かせる」ことが重要である。
「寝かせる」ことを効果的にするためには、以下が必要である。
- 毎日コツコツ実施する
- 睡眠を十分にとる
- 時々、思い出す
毎日コツコツ実施する
毎日行うことで、脳への刺激が積み重なる。
短期記憶を繰り返すことで、忘れていたことを思い出すことができる。
毎日の積み重ねで、徐々に脳への回路が広がっていく感じがする。
そして繋がりが強固になっていく。
始めたばかりでは感じないが、3週間続けてみる。
スッと広がりを感じることができるだろう。
睡眠を十分にとる
短期記憶から長期記憶へ移行するには、睡眠が一番大切だ。
寝ている間に脳は回路を作り直している。
使わない回路は排除し、新たな回路を作成し、よく使う回路を効率化する。
この作業は、睡眠中に実施される。
睡眠が十分に取れていると、脳が新たに効率的な回路を作り出す。
時々思い出す。
ふとした時に思い出すことによって、この出来事が必要なことだと脳が認識する。
必要なことだと認識することで、回路が保たれる。
「忘れる」ではなく「寝かせる」ことにつながる。
「寝かせる」ためにふと思い出し、回路が排除されないようにする必要がある。
いわゆる天才と言われる人たちは、「寝かせる」時間が短くても、脳の回路が効率化されてしまう人たちなのだろう。
また、才能というのは、「寝かせる」時間が短くても、実践できてしまうことを指すのだろう。
自分の才能を見つける、ということは、自分が楽に短時間で実施できる行動を見つけることだ。
自分が楽に短時間で実践できれば、その分上達も早くなる。
上達が早ければ、多くのことを学ぶことができ、他人よりも優位に立つことができる。
誰でも初めは上手くいかないが、そこで「寝かせる」時間は短ければ、自分にその才能があると考えてもよい。
「寝かせた」後に、苦もなく出来るようなるのは、不思議な感覚だ。
出来なかったことが、ある日できるようになる。
出来るようになるまで、待たずに止めてしまうことも多いだろう。
出来るようになるまで、時間がかかることを知ること。忍耐力を持って実践していくこと。
そして「寝かせる」ことによって、脳が効率化していくことを知ること。
そうすれば、ある日ふと「できた」という感覚を味わえる。
ぜひ、この感覚を味わってほしい。