読むと聞く

インプット

読むことと聞くことは、両方ともインプット作業だ。
インプット作業であるが、大きく異なる。
読むときは、目で文章を追って、理解しようとする。
聞くときは、聞いた言葉の意味を把握して、理解しようとする。
最終的に理解することにつながるが、その過程で使っている器官や理解に至る感覚は違う。

学び始めようとするとき、まずは参考書を買い、読んで勉強することを考える。
読んで理解するところから始まる。
しかし、人は生まれた時から、聞くことで学んできた。
文字を意味としてとらえて伝える手段にしてきたのは、人類の歴史の中では最近のことだ。
口述で伝えてきたほうが先である。


インプットとしては、聞いて学ぶ方が、効率は良い。
Youtubeやポッドキャストが普及する以前は、音声コンテンツが少なかった。
また、音声コンテンツや音声を録音したりする機材は、高価であった。
人に教えてもらう講座も、聞いて学ぶことだ。
ただ、こちらも費用の問題や、通学時間がかかることで、手軽に選べる方法ではなかった。
現在は、インターネット上の音声コンテンツを安価に手に入れられて、量と質ともに良いものが多い。
聞いて学ぶ方法を取ることが、選択肢に入るようになった。
今まで、「読む」ことを学びにしてきた事に対して、音声のコンテンツがあるならば、「聞く」ことを優先して実施してみるとよい。
理解が早まることを期待できる。

下記に読むことと聞くことの、メリットとデメリットを挙げてみた。


読む メリット
1. 書籍等、コンテンツが豊富
2. コンテンツが比較的安価
3. 書籍を開く労力が低い
4. 黙読できる。周りへの配慮が少なくてよい

聞く メリット
1. 理解が早まる
2. 音として、記憶に残りやい
3. 音として、再現しやすい。アウトプットへ直結する
4. ながら聞きができる

読む デメリット
1. 時間をかけると眼が疲れる
2. 読む動作に集中する必要がある

聞く デメリット
1. 学ぶジャンルによって、コンテンツが少ない
2. 講座はコンテンツの値段が比較的高価
3. 音を出すので、周りへの配慮が必要。
4. イヤホンをするのが手間

「読む」ことと「聞く」ことは、それぞれにメリットとデメリットがある。
実施する環境によっても左右される。
なにかを学ぶとき、まずは、読むことから学び始めることは多い。
独学の場合、読むことの方が、環境を鑑みた場合、学び方としては有利だ。
読むことを優先してしまいがちだが、ちょっと立ち止まって、聞くことを優先してみる。
聞くことを優先する学び方で、学びの速度をあげることができる。
一考する価値はある。