記憶について 反復練習

インプット

記憶を定着させるためには、反復練習が必要だ。
一度見て、一度聞いて実践できる人は、そういう才能がある。それはそれで素晴らしい。
しかし、大抵の人は何度も練習を重ねることにより、覚えることができるだろう。
単に練習を重ねていても飽きてしまう。飽きてしまうと記憶は定着しない。
体に覚えさせるのであれば、とにかく飽きても反復練習することで、身体は反応し続けるだろう。
身体が反応し続けていても、飽きてしまっては元も子もない。
単に練習を重ねるのではなく、効果的に復習をすることが大切である。
復習の効果を上げるために、ある程度の期間で復習を重ねるのが良い。
具体的には、下記の期間だ。

  1. まずは寝ている間に、記憶を定着させる。
  2. 一日前に学んだことを復習する。
  3. 一週間前に学んだことを復習する。
  4. 一か月前に学んだことを復習する。

1.まずは寝ている間に、記憶を定着させる。

寝ている間に脳は情報を整理している。シナプスが繋がりあって、記憶の繋がりを作っている。寝ることによって効率的に情報を取り出せるように、脳は働いている。まずは寝ないで頑張って記憶するのではなく、寝ることによって記憶を定着させるようにする。

2. 一日前に学んだことを復習する。

前日に学んだことを全て覚えているわけではない。7割りくらい覚えていればいいほうだろうか。前日の復習をすることによって、忘れかけていたことを思い出す。そのことによって記憶の定着が図られる。数分間でざっと復習するだけでよい。しないのと比べて各段に記憶の定着力が違うと感じる。

3.一週間前に学んだことを復習する。

一週間前に学んだことは、少し昔に感じるだろう。一週間の間に思い出すことがあれば、それで復習は出来ている。しかし、一週間見なかったものは、少し新鮮に感じる。この新鮮な感じが記憶の定着を促す。そして、一週間前より理解が深まっている気がする。これは気のせいに感じることもあるが、毎日寝ることで、脳が記憶の繋がりを作っていることを考えれば、より理解が深まっていることは当然であろう。

4. 一か月前に学んだことを復習する。

一か月前に学んだことは、だいぶ昔に感じるだろう。一週間前に学んだことを復習するより、より新鮮味があって面白い。日本だと、季節が変わっている場合もある。この新鮮味が更に記憶の定着を促し、記憶を確かなものにしてくれる。学んだことが他の記憶と連携し、長期記憶となって定着する。その後使わなければ忘れていくのは必然だが、一か月前に学んだことを復習することにより、より長く記憶として残っていく。

記憶を必要とすることは、学んでいると多くある。年号、人物名、地名、公式、単語。それらをより効果的に記憶するために、自分の身体(脳)と向き合い、最適な記憶方法を実践する。質問を投げかけられたときに、その答えがスッと出てくる。無意識の中ではあるが、その快感は代えがたい感覚だ。快感もまた、記憶が定着することを促す。この繰り返しが、より深く記憶することに繋がり、また、新しいことを記憶するためのキッカケとして残ってくれる。この反復活動により、記憶が構築されていく。