学び方を後世に残す。そんな壮大なことを掲げている。学ぶことは知の集結だ。知が集結されるからこそ、その知を後世に残さなければならない。後世に残す方法は下記がある。
- 口伝
- 書物
- 芸術
口伝
言い伝えとして残ることは各地にある。各地の民謡と民話、平家物語。各地域で口伝として伝えられていることは、先祖が大切にしてきた物語や歴史や教訓である。人の記憶の中によって伝えられる手法で、今に伝わっている。記憶は大切なことだけが残る。口伝で伝わっているのは、記憶に残る最重要なことだ。
書物
現代に残る歴史や物語は、ほとんど書物によって残されている。石を削ることから木簡を経て紙に書くまで、書くことで人類は知を残してきた。知を受け継ぐ最重要の方法が、書くことだ。
芸術
陶器などの形あるモノから、踊り、祭りなどの無形なコトまで、芸術は受け継がれる。師匠から習うこともある。参加することで身につけることもある。建築や目に見える作品として残れば、後世に伝わっていく。動きとして伝われば、伝統となる。今につながっていく。
後世に残すには、モノとして残す方法と、言葉として残す方法と、行動として残す方法がある。それぞれに残したい「こと」があり、伝えたい「こと」がある。これがなければ、後世に残ることはない。後世に残すか残さないかは、後世の人々が決めることだ。今の時代に作った作品であっても結局、後の時代に合わなければ、消えていく。つながっていくのは、時代を越えて普遍的な「こと」であり、廃れない感情である。